カンタです!
ハウスクリーニング業者でも進んではやりたくない作業がフローリングのワックスの剥離作業。
その理由は、リスクが高いからです。
今回はフローリングのワックスの剥離のやり方とリスクについてです。
フローリングのワックスの剥離のやり方
フローリングのワックスの剥離は剥離剤を使用してワックスを剥がします。
やり方の前にフローリングとワックスについて少し補足をしておきますね。
フローリングとワックスの効果
多いのは、薄い合板を張り合わせている複合フローリングです。
もう一つは、最近人気のある天然の木を使った無垢材の単層フローリングです。
ワックスを塗るフローリングは複合フローリングです。
さて、
フローリングには一部を除いてワックスを塗ってあることが多いです。
ワックスは床を保護する効果かあり、光沢も出します。
保護と光沢の効果を高めるために2回塗るといいでしょう。
場合によっては、それ以上にも塗ることがあります。
そのワックスも年数や住んでいると剥げてきたりムラができます。
また部分的にワックスごと汚れてフローリングの見た目もかなり悪くなったりします。
そこで出てくるのが、
- フローリングワックスの剥離
- フローリングの張り替え
になります。
フローリングのワックスの剥離方法
フローリングのワックスを剥離する方法は、業者や人によって違います。
こちらでは、僕がフローリングのワックスを剥離するときにメインで行っているやり方です。
■用意するもの
- 剥離剤
- モップ
- ドライヤー
- ちりとり
- プラスチックのヘラ
- 金属製のケレン
- パッド
- ウエス
- 中性洗剤
- 養生シートなど
・剥離剤
剥離剤はフローリングも可の剥離剤が売っています。
フローリング可でないのを使うと、フローリングが傷む場合があります。
(僕は、状況によってフローリング用でないのを使うこともあります)
ノンリンスタイプのもの。
・モップ・ドライヤー
モップは剥離剤を床に塗布するのに使います。
ドライヤーは、髪を乾かすドライヤーでなくゴム製の水を集めるものです。

・プラスチックのヘラ・金属のケレン
・パッド
ワックスを剥がす作業に使います。
僕は、青・赤の使用が多く、ワックスきつい場合茶を使います。

・ウエス
色々なところで使います
・中性洗剤
仕上げで使うことがあります。
ワックスの剥離手順
剥離剤が飛び散る可能性もあるので必要な場合は養生をします。


フローリングの掃除機などで軽くホコリやごみを取ります。
剥離剤の原液をバケツ入れてをお湯で薄める。(5倍から10倍)
剥離剤の濃度は床のワックスの厚みなどによって変えます。

剥離剤を床にモップで塗布する。
塗布するときは、部屋全体に一気にするのではなく1畳くらいのスペースずつやるほうが良いです。
剥離剤を塗布したところのワックスが白く浮き上がってきます。
浮き上がってきたらヘラやパッドでワックスを剥がします。
プラスチック製のヘラで取れないときは、金属製のケレンなどを使って剥がします。
汚水をドライヤーとちりとりで回収します。
継ぎ目に入っている剥離剤もウエスを使って取ります。
水拭きをサッとしておきます。
その工程を繰り返して部屋全体のワックスを剥がしていきます。
部屋全体のワックスを剥がしたら、きれいに水拭きをします。
ノンリンスタイプの剥離剤なら中和剤を使う必要がありません。

水拭きをしててワックスのべたつきが残っている場合は、中性の洗剤(食器用洗剤など)でべたつきを取り除きます。
乾燥させればワックスの剥離作業は完了です。

剥離後は必要な場合はワックスを塗ります。
剥離してワックスを塗りますと仕上がりがきれいです。

フローリングのワックスの剥離のリスク
フローリングのワックスの剥離は、リスクが大きいです。
「フローリングのワックスが汚くなればすぐに剥離すればいい」
という考え方は少々危険です。
剥離剤はワックスを剥がす薬品で成分がきついです。
そのために、フローリングのように木が素材の物にはダメージを与えます。
剥離剤がもたらすフローリングの悪影響
- フローリングの床鳴り
- フローリングの反りかえり
- フローリングの素材が傷む
フローリングのワックスの剥離は、床にダメージを与えます。
フローリングは木製品なので素材自体もザラザラと浮き上がってきたりすることがあります。
そして、
フローリングは板をボンドで接着しています。
フローリングの継ぎ目に剥離剤が入って染み込んでいくとボンドが剥がれて床が反り返ったり床鳴りを起こしたりします。
そのため継ぎ目には剥離剤が入らないようにしなければなりません。
フローリングに使う剥離剤は、増粘タイプのものが多いのは染み込みにくくしているのです。

また、大きな範囲を剥離剤を塗布してしまうと、時間経過が長くなり染み込んだり素材が悪くなります。
このようにフローリングの床の剥離はリスクが多いので簡単に剥離の選択はしないほうが良いです。
フローリングのワックスの剥離と張り替えリフォーム
フローリングのワックスの剥離がリスクが高いのなら床をリフォームしたほうが良いの?
って質問をいただくことがあるのですが、それは状態によります。
①ワックスが剥げたりしているが全体的には傷みも見た目もひどくない場合
この場合は、洗浄をしてワックスを塗る(剥離なし)
②ワックスを含んだ汚れやムラがひどく仮にワックスをを塗っても見た目が悪いと判断
この場合は、ワックスを剥離してワックスを塗る
③床の素材の傷みや変色が酷い
この場合は剥離をしても余計に床を傷めるだけで効果も期待できないのでそのままにしておく。
もしきれいにしたいのなら床をリフォームするしかないないのです。
リフォームは知り合いの工務店がいるのならそこに相談してみましょう。
もし知り合いにいないまた知り合いに頼みたくないときは、業者を探さなければなりません。
ここで重要なことはまず見積もりをもらいましょう。
その見積もりは決して1社だけではだめです。
数社もらわないと、高い値段でお願いすることもあるのです。
今はネットで簡単に複数のリフォーム会社の見積もりがもらえます。
フローリングのリフォームの一括見積もりはリノコが便利です。
当サイトではリフォームの一括見積もりサイトをランキング形式でまとめています。
こちら↓を参考にしてください!
リフォーム一括見積もりランキング5【安心業者だけの相場がわかる】
まとめ
フローリングのワックスの剥離のやり方リスクについて説明しました。
やり方は色々なやり方があるのですがその中でもフローリングの剥離の時に僕がよくやっているやり方を書きました。
フローリングの剥離は素材にダメージを与えるので慎重に検討してください。